ストロボとグローバルシャッター考察中(その1)

ソニーから新しいシャッター方式のカメラ(α9mk3)が昨年発売になりました。

グローバルシャッターで1/80000秒のシャッタースピードまで使用可能、フルサイズでピクセル全部が一度に記録できるという優れものです。

1/80000秒は露出時間は12.5μs(マイクロセカンドは1/1000000秒)というとんでもないものになります。

今までの一般的な常識が通用しない世界ですね。

そこで、ストロボを使った撮影は今までの常識では考えられなかった事態に遭遇する事となりました。

 

ストロボの閃光時間と発光タイミングです。

写真はセコニックL-858Dのストロボ閃光時間のグラフです。

ここではt=0.5(光量が最大値の半分になったときの値)の閃光時間、使用したストロボはGODOX AD200-PRO

グラフからも読み取れるように出力は1/1のフル発光です。

t=0.1のところでは約5msの閃光時間となっています。(5msは5000μs、基準t=0.1にすると1/200となるので、今までのストロボ同調速度はストロボの閃光時間を効率良くほぼ無駄なく利用出来るシャッタースピードであった訳です。

それでは、出力を1/128にした時はどうなるでしょうか。

t=0.5では27μs、すなわち27/1000000秒と超短の閃光時間になってしまいます。

ここで注意する点が2つあります。

1つは、1/1出力と1/128出力は閃光時間こそ違いますがストロボの発光ピーク位置と強さはほぼ変わっていない事。(ストロボ光の最大値が過ぎたところで出力がカットされて1/128の出力になっている)

そして、もう一つはこのグラフから読み取ることが出来ない発行タイミングの問題です。

カメラメーカーのweb取説には発光タイミング設定について大切な1文が書かれています。

そして、このタイミングを測定出来る露出計などを持ち合わせていません・・・・唯一知る方法は実際にタイミングを変えながらグローバルシャッターで撮影し、結果から判断することになりそうです。

超高速シャッタスピード、ストロボ出力の設定やトリガー方法等により変わるフラッシュタイミング、さてこのカメラでストロボを使う方々はこれらの問題をどのように解決していくのでしょうか?

文章が長くなるので今回はこのあたりまで。

 

 

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