今日は古い大きな掛け軸と古い絵の複写作業です。
最初は額装された畳1枚分程の絵から始めます。
というのも時間は既に午後4時前、ゆっくりしていては薄暗くなってしまいます。
そこで北明かりが採れる店の北面に簡易の複写台をセット、それにコンパネと1x4の板を水準器を使って水平にセット。
それに絵を乗せてカメラの水準器を頼りにすぐに撮影に取りかかりました。
次に掛け軸を出してみましたがサイズが大きすぎる事、かなり傷んでいて表面に皺やひび割れもありかなり凸凹があります。
この場合屋外での撮影には適さないので、スタジオ内で撮影する事にしました。
掛け軸の大きさは約1mx2.4mなので2.5m高のVフラット黒面に掛けてセットしました。
ライトはE640を4台、それぞれのストロボヘッドにストリップボックス+グリッドで、Cスタンドハリウッドアームにグリップヘッドを追加し、写真のように左右対称に取り付け、掛け軸の前に持っていき位置調整とライトの向きを整えます。
次に少し距離をとり少しフェザリングするようにライトを左右にセットします。
4灯同じヘッドとモディファイヤを使用する事によって、色のバラツキや光量のバラツキなどによるムラも最小限に抑える事が出来ます。
この他にも2、3の方法がありますが、またそのような仕事が入った時に紹介したいと思います。
毎回お手数でも下の「鬼の絵」「梅にウグイスの絵」をクリックして下さい。
よろしくお願いいたします。
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うら (水曜日, 04 2月 2015 15:24)
このような複写の仕事は結構依頼があります。
私の場合。
カメラマンの頭の上くらいの天井にモノブロックストロボなどを数灯当てています。
被写体に光源ムラが無いようにメーターで計り、多少のゆがみはフョトショプ処理。
以前は、丁寧に4灯を4隅から当てたりしていましたが、額の反射など、結構手間がかかります。
天井バウンスの方法が一番きれいでムラが無かったです。
対象物の上部分が明るくなるので光源から離し、ムラの無い光を当てるように工夫しています。
光を読む楽しい撮影の一つです。
kanetomo-photo (水曜日, 04 2月 2015 16:09)
うら さん
いつもご覧頂きありがとうございます。
色々な絵や書があってガラス、アクリル、金、銀等々一つの方法だけではとても対応出来ません。
その都度、絵を見ながらライトの当て方は工夫しています。天井バウンスも良い方法ですが、この場合光の方向性が後で問題になりますので今回は4灯をこのように使用しました。
露出計は光量だけを測り光の方向性に付いては測っていません。
天バンは光の色について弱いです。
今は、その辺りの事も考えながらやっております。