今日は色の基本、パソコンで写真の色補正をする時の基本について少し書こうと思います。
私は今から40年以上前、カラーラボに入社しました。
当時、万博景気で仕事もうなぎ上りで大入り袋が毎週出る程、ラボにとっていい時代でした。
その頃、営業写真(主にスタジオ写真)のプリントの仕事を担当するようになり、先輩方からカラー写真の色や色補正について多くを教わりました。
その当時の諸先輩方の教えがあって仕事も一人前に出来るようになったのです。
約17年少々、その道一筋でやって来てその後家業の写真店を引き継ぐ事になりました。
そして、写真はデジタル化の方向へ突き進んで行きました。
ネガを見て感でデータを出していた時代は過去の事になり、今ではデジタル機器無くして写真は出来ない時代になりました。
しかし、RGBモードで処理する時、過去のカラープリントの経験が非常に役立っています。
特に、写真の色を見る力については最も得意とする所でした。
私事はさておいて、話しを今日の本題に戻します。
RGBで色を補正する時は以下の事を頭に叩き込んでおくと良いと思います。
R:レッド、G:グリーン、B:ブルー、C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー
Y+M=R
C+Y=G
M+C=B
R−Y=M
R−M=Y
G−C=Y
G−Y=C
B−M=C
B−C=M
もう少し付け加えます。
(R+G+B)−R=G+B=C 簡単にすると ーR=+C ある色からレッドを引いて行くとシアンの成分が増えて行きます。
(R+G+B)−G=R+B=M 簡単にすると ーG=+M 同じようにグリーンを引いて行くとマゼンタが出て来ます。
(R+G+B)−B=R+G=Y 簡単にすると ーB=+Y 同じようにブルーを引いて行くとイエローが出て来ます。
これを頭に入れて色補正します。(一番はじめの6角形の図をよく見ながら覚えて下さい。)
デジタル画像の色補正で一番のお勧めツールはトーンカーブです。
ほとんどのプロは色補正にトーンカーブを使用して仕事をされていると思います。(あくまで想像です。)
何故かと言うとすべての色を自由自在に扱えるからです。(ちょっとオーバーな表現だと思います。)
逆にこれ以外でトーンカーブ以上に自在に色(濃度も含める)を扱えるツールは見当たりません。
このトーンカーブで大事な事は沢山ありますが、今日のテーマ、加算、減算について触れますと中央斜めのまっすぐな線を上に持ち上げると濃度が下がりした方向へ下げると濃度が増します。
上の写真ではRGBを一緒に持ち上げていますのでグレーが薄くなりました。
では、単色ではどうでしょうか。
Rを持ち上げるとレッドが出て濃度が下がります。(シアンを引いた状態)
R下方向へ動かすとシアンが出て濃度が上がります。
ちょっとややこしいですね。
一番はじめの六角形の図がしっかり頭に入れば後は感覚的に色補正が出来るようになると思います。
しかし店をやっているといろんな画像に出くわしますので経験も必要ですね。
今回、表現の仕方がまずい所があったかも知れません。お気付きの点はコメントにてご教授下さい。
よろしくお願いいたします。
難解なブログ記事をご覧頂きありがとうございます。
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