今日は写真スタジオの背景装置のお話です。
この辺りの事は通常設置業者さんにすべて任せてしまわれますので、私のように殆ど手作りでされる方はいないのではないかと思います。
1998年に木造のスタジオが完成しました。その時スタジオの天井高は4mにしていましたので、背景を交換する為には高い脚立に上がり二人掛かりでの作業になって大変危険です。
そこで、電動ウインチを使って背景の昇降装置を上げ下げできるようにしました。
勿論既製品は有るのでしょうが、壁面2つの昇降装置を上げ下げするような装置をお願いすれば百万以上の出費を覚悟しなければなりません。
大工さんに頼んでマキタ製のウインチを入れていただき、後は自分で設計して屋根裏に仕込みました。
屋根裏には一本のワイヤーが伸びています。
このワイヤーで2面(2つの昇降装置)を同時に上げ下げします。
ウインチは200Kgまでの能力があります。
上げ下げのスイッチはスタジオ内にセットしています。
下から見上げると背景をセットしているフレームも木製でつくった物です。
そして壁面側にはキャスターをつけてバランスが壁側にかかった時でも壁にキズを入れない工夫をしています。(こちらは3本掛けにしています。)
それに直交する壁面は2本掛けで製作しています。
現在まで故障も無く順調に稼働し続けています。
当時、製作費は20万円未満で済んだと記憶しております。
こうする事によって背景の掛替えは安全で1人でも可能になります。
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ハル (金曜日, 02 5月 2014 19:49)
自作ですか、それも2面なんて素晴らしい。
うちもスタジオを建てた時に昇降装置を付けたのですが結構な金額でした。
最近はバックグラウンドも黒と白しか使わないのでうちのウインチはあまり意味がないような・・・ww
kanetomo (金曜日, 02 5月 2014 20:12)
もう20年近くになりますが、当時写真機材は何もかも高くいつも自作を考えておりました。
最近は国産の高価な背景はほとんど買い足さなくなりましたので活躍の場面は確かに少なくなりました。