先日、お客様からお預かりした写真が古い白黒写真で絹目、おまけに汚れとかなり銀が浮き出たように変色しひび割れもしています。
経験からするとかなり手強い仕事です。
スキャンニングするか、カメラで撮るか。
この場合カメラによる撮影を選択しました。
絹目を90%程度抑えてスキャンニングする方法もあるのですが、この場合表面のひび割れが激しく諦め、カメラによる複写で何とかやろう決め、今までとは少しだけ撮影方法を変更し、上の写真のような方法でやってみることにしました。
ストロボ580EX2を4台用意し出力は同じで均等な距離になるよう配置して絹目の出ようを少なくします。
そして真ん中に原稿をセットします。
ストロボ位置を低くしてあるのは銀の反射をおさえるため。
発光はご覧のようにPWを使用しています。
1台のPWに3台のストロボをつなぎ、もう1台で残り1つ計4個を同調させます。
カメラにもPWを1台つけていますので、今回は3台のPWを使用しています。
結果は全部お見せできませんが、一部分のみアップで掲載いたします。
昔の絹目のきつい時期のものですが、かなり目を押さえることが出来ました。
また、黒い部分全面に出ている銀の反射も殆ど見えません。
後はPSで加工して仕上げます。
複写については、もっともっと書きたいのですが、丁度良いサンプルがでてきません。
また、チャンスがあったら記事にしたいと思います。
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WongTang (日曜日, 25 8月 2013 17:29)
もはや立体物ともいえるので、スキャンではなく複写と。
フツーにライトをたてて、モレをカットして...とやるより閃光速度が速くてこまわりのきくクリップオン..仲間は嫌悪感があるようですが、クリップオンで撮れる、撮りやすいときってありますよね。私は大賛成。
絹目の詳細を初めて知りました。こんなエンボスになっているのですね。
kanetomo (日曜日, 25 8月 2013 19:40)
スキャンすると素子に対して光源の方向があって、影が出てしまいます。
その場合、光量調整が自由になる複写方法が便利ですね。
また、銀焼けした箇所の反射も減らせますので有利かと思います。
最近、自由にやっております。(決して勝手というわけでなく)
自分で自分自身を縛り付けてたようでした。
最後の時まで、自由に前向きに動きまわってみたいと感じております。
わがままかもしれませんが・・・
WongTang (月曜日, 26 8月 2013 00:34)
写真を拝見する限りでは、最後の時にはまだとうぶん早いと思いますが...
kanetomo (月曜日, 26 8月 2013 01:30)
いつ何時やって来るかもしれません。別に心配しているわけでもありません。ただ、記憶力、体力、視力などの衰えは強く感じるようになりました。
時間の許す限り前向きにマイペースで、と言ったところでしょうね。